庭といえば、草花を植えてガーデニングを楽しんだり、水遊びや花火・バーベキューなどを家族と楽しんだりと、住む人それぞれの使い方をしているのではないでしょうか。そのような庭をさらに活用できる方法があるのは、ご存知でしょうか。それが、ライティング（庭照明）です。ライティング（庭照明）を取り入れることで、どのような効果が得られるのかを詳しく解説していきます。さらに、ライティング（庭照明）の種類についても紹介していきましょう。

庭を照らすライティング（庭照明）の効果とは？

ライティング（庭照明）を取り入れることで、どのような効果がもたらされるのでしょうか。

夜間の活動空間を広げる

近年、リビングからつながる庭を第二のリビングのようにくつろげるスペース、「アウトドアリビング」として整える人が増えているのはご存知でしょうか。テーブルセットなどを配置して外でくつろげるようにしたアウトドアリビングは、日中仕事や学校などで忙しく過ごす人にとって、帰宅後のリラックスタイムにぴったりです。

ところがこのようなアウトドアリビングも、照明がなく真っ暗では使い道がありません。そこでライティング（庭照明）を取り入れれば、ムーディーに庭を照らしてくれて、庭が思い思いの過ごし方をできる空間になることでしょう。

やわらかで心地よい美観を創出する

日中太陽光がさんさんと降り注ぐ庭も気持ちいいものですが、ライティング（庭照明）を取り入れれば夜はまた違った雰囲気が楽しめます。たとえばガーデニングを楽しんでいる人なら、日中見る植栽や花壇と、夜庭照明に照らされた植栽や花壇とでは、がらりと雰囲気の異なるのを楽しめることでしょう。

やわらかな光で照らされた庭の美観は、室内から眺めるのはもちろん、道行く人の目にも留まるはずです。

夜間の安全性を確保する

庭や庭へ続くアプローチに段差や障害物のある場合には、たとえ住み慣れた住人であっても夜間は真っ暗で躓いてしまいかねません。ライティング（庭照明）があることで視界を確保し、安全性を高める役割が果たせます。

防犯効果も

空巣などの犯罪者・不審者にとって、暗い家と照明で照らされた家とでは、どちらを標的にしやすいでしょうか。それは当然ながら、暗い家です。犯罪者・不審者は周囲から死角になるところを探し、見つかることなく侵入します。その際に暗い家の方が、死角が多いのは一目瞭然でしょう。ライティング（庭照明）で庭を明るく照らすことは、死角をなくして犯罪被害を未然に防ぐことにつながるのです。

新たな価値の創出

庭にライティング（庭照明）を取り入れることで機能性や美観、安全性や防犯性の高まることをお話ししてきました。これらのライティング（庭照明）による効果で、庭に新たな価値を創出できるようになります。

たとえばウッドデッキのある庭も、ライティング（庭照明）がなければ夜に使うことはできません。ここにライティング（庭照明）を取り入れれば、ライティングに照らされたガーデニングの花々を眺めたり、家族で夕涼みを楽しんだりできることでしょう。住む人それぞれの新たな価値が、ライティング（庭照明）によって創出されるのです。

ライティング（庭照明）のおもな種類とは？

ここからは、ライティング（庭照明）の主な種類を紹介していきましょう。

グランドライト

地中に埋め込むタイプの小型ライトが、グランドライトです。ウッドデッキの床面やタイル、アプローチのコンクリートや石部分などに設置でき、上向きに光を照射します。

ポール型ライト

支柱上部に照明の付いたタイプが、ポール型ライトです。高さはさまざまあるので、造作物を照らすには背の高いタイプ、見通しのよい空間には背の低いタイプなどと、照らしたい場所に応じたものが選べます。

スポットライト

一つの方向に強い光で照らすのが、スポットライトです。シンボルツリーなど、とくに目立たせたい、印象付けたいところを照らすようにしましょう。

ウォールライト

壁面に取り付けられるウォールライトは、庭に面した壁面に設置し、庭の植物を優しく照らすのに向いています。壁面の上部または下部に取り付ければ、スポットライトのような役割も果たすでしょう。