2024年09月18日

剪定しないとどうなる?造園における剪定の目的や種類をご紹介

剪定しないとどうなる?造園における剪定の目的や種類をご紹介

造園は、庭を造るだけでなく剪定も含まれます。美しく庭を保つために必要とわかっているものの、どのような目的で行うのか、気になっている方もいらっしゃるでしょう。また、剪定をしないと、どのような不都合があるのでしょう。本記事では、剪定しないとどうなるのか、また造園における剪定の目的などを詳しくご紹介します。

造園における剪定とは?

造園において、剪定とはどのような作業なのでしょう。行う目的や、行わないとどうなるのかを解説します。

剪定とは

剪定とは、樹木の枝や葉を切り取る作業です。植物の生長を促進したり、形を整えたり、病気や害虫の予防を目的とするものがあります。適切な剪定を行うことで、植物の健康を保ち、美しい形を維持できます。また、近年では樹木の枝葉を切るだけでなく、芽摘みやもみあげ、間引きなども剪定に含まれるのが一般的です。

剪定の目的

剪定を行う目的は、樹木の美しさと健康を維持するためです。古い枝や不要な枝を取り除いて新しい芽や枝の生長を促し、見た目を美しく保つために、樹形や植えられた植物の形を整えます。また、病気に感染した枝や弱っている部分を取り除き、他の部分への感染を防ぐのも目的です。枝が混み合っていると光が届きにくいうえ、風通しも悪くなるため、日当たりや風通しを改善する目的もあります。

剪定をして不必要な部分を取り除くと、樹木は栄養分を適切な場所へ供給しやすくなり、樹木の生長にとって好影響を与えます。普段のお手入れもしやすくなるため、美しい庭を保つために欠かせない作業です。

剪定をしないとどうなるの?

造園において剪定を怠るとどうなるのかは、次の通りです。

  • 病害虫にとって快適な環境になる
  • 樹木が倒れる
  • 花芽の数が減る

剪定を適切に行わないと、日陰ができて風通しも悪くなるため、病害虫が発生しやすい環境になります。毛虫が大量発生し、毛虫の毛が皮膚や衣服に付着する恐れがあるほか、近隣の木へ移動して近所トラブルに発展するリスクもあるでしょう。じめじめした環境は、蚊の大量発生を引き起こすリスクもあります。

また、剪定せず樹木を自然のままにまかせていると、枝が生い茂って風の抜け道がなくなり、強風の際に倒れる恐れがあります。とくに、台風の際は倒れやすく、カーポートや車などを壊すケースもあるほどです。冬場は、生い茂った枝葉に雪が積もり、折れることも予想されます。近隣の家を破損したり、通行人にけがをさせたりするリスクも出てくるのです。

そのほか、剪定を行わないと吸い上げた養分があちこちに分散されるため、生長を妨げる恐れがあります。花芽に回される養分が少なくなるため、花芽の数が減り庭の美観が損なわれてしまいます。これらの状況を避けるためにも、適切な頻度で剪定を行うことが大切です。

造園における剪定の種類

造園における剪定の種類

造園における剪定の種類は、大きく間引きと切り戻しの2種類に分けられます。では、それぞれについて詳しく解説しましょう。

間引き剪定

間引き剪定は、別名透かし剪定と呼ばれている方法です。不要な枝を付け根から切り落とす方法で、間引き度合いによって次の3つの技法に分けられます。

  • 大透かし
  • 中透かし
  • 小透かし

大透かしは、骨格を考慮しながら多くの枝を付け根から切り落とし、樹木の内側にたっぷりと光が入るようにする手法です。樹形や風通しを大きく改善する効果があり、生長をコントロールできます。長期間剪定を行っていない場合や、樹木が大きくなりすぎた時に行われる方法です。中透かしは、樹冠形成する枝を間引く技法で、定期的なメンテナンス剪定に適しています。小透かしは、細かい枝や、混み合っている部分を部分的に剪定する技法です。樹木の形を整えたり、美観を保ったりするための剪定です。

切り戻し剪定

切り戻し剪定は、樹冠を乱す枝の切り落としをして全体のバランスを調整する方法です。間引き剪定の後、必要があれば行います。切り戻し剪定をすることで、枝の先端から力強い新梢が伸びます。

剪定に良い時期

剪定に適した時期は、樹木の種類によって違います。適切な剪定技術があれば、一年を通していつでも剪定できます。一般的に選定が行われる時期は、秋から年末にかけてです。冬に選定を行うと、春まで美しい庭を保てます。

冬季剪定

冬場に行う剪定は冬季剪定と呼ばれ、基本剪定を行うのが一般的です。不要な枝を付け根から切り落とす剪定で、樹木の形を美しく整えるほか、風通しも良くなって庭全体が明るい雰囲気になります。また、基本剪定は3月~4月に行うケースもあります。

夏季剪定

夏場に行う剪定は夏季剪定と呼ばれ、軽剪定を行うのが一般的です。伸びすぎた部分を切るなど、軽く整える程度です。夏季剪定を行うことで、樹木の形を整えたり、害虫の発生を予防したりできます。

まとめ

造園工事で美しい庭を造っても、メンテナンスを行わないと美観が損なわれてしまいます。そこで剪定を行うことで、樹木を美しく保てるほか、倒木や害虫などのリスクも減らせるでしょう。適切なタイミングで、剪定を行ってください。

「株式会社 水伸園」は、愛知県小牧市を拠点として、エクステリア・造園工事を行っております。施工実績も豊富で、お客様のご要望に合わせたプランを提案いたします。設計から施工まで、ワンストップで責任を持って行いますので、お気軽にご相談ください。