2024年09月17日

造園工事の耐用年数とは?パート別の耐用年数についてご紹介

造園工事の耐用年数とは?パート別の耐用年数についてご紹介

戸建て住宅の寿命は30年~50年とされていますが、庭の寿命はどれぐらいなのか、気になる方もいらっしゃるでしょう。造園工事後の耐用年数がわかっていれば、庭のリフォームの時期も予定しやすくなります。また、住宅はお手入れするほど長持ちしますが、庭にも同じセオリーが当てはまるのかも知っておく必要があります。本記事では、造園工事の耐用年数について詳しくご紹介しましょう。

造園の耐用年数の種類

造園工事の耐用年数といっても、さまざまな算出方法があります。では、代表的な耐用年数の種類について解説しましょう。

経済的耐用年数

経済的耐用年数とは、経済的な価値があるとみなされる期間を指します。造園工事の後、定期的なメンテナンスを行うことで美観を保てます。しかし、時とともに劣化は進行し、メンテナンス費用の負担が大きくなりすぎてしまうものです。また、修繕できない場合は、取り壊すケースもあるでしょう。造園工事から取り壊しまでの期間が、経済的耐用年数です。

社会的耐用年数

社会的耐用年数は、美観が保ち続けられる期間を指します。たとえば、庭に人工芝を敷いていた場合、まだまだ使用できるものの、所々剥げているため新しく敷きなおしたとします。この場合、物理的に使えなくなって替えるのではなく、新しくしたいという理由で替えていることになるでしょう。このように、所有者が満足できる美観を保ち続けられる期間が、社会的耐用年数です。

物理的耐用年数

物理的耐用年数は、造園工事後の庭が物理的に役割を果たせる期間です。庭造りには植物や石、金属などさまざまな素材が使用されます。一年を通して吹きさらしの状態であるため、それらの素材は年月を経て劣化していきます。最終的に、解体・撤去して新しく造園工事をすることになるでしょう。物理的耐用年数は、造園工事から解体・撤去までの期間です。

簿記的耐用年数

簿記的耐用年数は、会計処理の中で、資産の減価償却を行う際に使用する耐用年数を指します。簿記的耐用年数は、税法によって定められており、資産の種類ごとに標準的な耐用年数が設定されています。固定資産税の減価償却の計算に用いられる耐用年数です。個人住宅においても、減価償却に使用できます。

造園工事の耐用年数

造園工事の耐用年数

造園工事の耐用年数は、庭全体の耐用年数のほか、パートによっても定められています。造園工事の耐用年数について解説しましょう。

造園工事耐用年数

造園工事の耐用年数は、国税庁が定めています。減価償却の計算は、国税庁の耐用年数を用いて計算します。造園工事にかかわる耐用年数は、次の通りです。

  • 庭園:20年
  • 工場内の緑化施設:7年
  • デッキ(樹脂製):10年/20年
  • テラス屋根(金属):15年
  • テラス屋根(木造):8年
  • 照明器具:15年

造園工事の耐用年数を知る意味

造園工事の耐用年数を知ることで、庭のリフォーム時期の目安がわかります。造園工事の費用は、簿記的耐用年数をもとに、減価償却で経費として計上できます。庭の耐用年数は20年と定められているため、造園工事で120万円かかった場合、120万円を20年で分割して経費に計上できるのです。しかし、耐用年数は消化減却の計算をする目安の数字であるため、必ずしも20年でリフォームしなければいけないわけではありません。所有者の満足度によって社会的耐用年数は異なるため、簿記的耐用年数に達する前にリフォームするのも良いでしょう。

造園工事の耐用年数を延ばす方法

国税庁による造園工事の耐用年数は20年と定められていますが、社会的耐用年数はそれよりも短くなります。できるだけ庭の寿命を延ばしたいものです。耐用年数を延ばす方法として、次の方法があげられます。

防草シートの寿命を延ばす

雑草対策として防草シートを使用する庭も多いでしょう。しかし、紫外線で劣化しやすい素材です。防草シートの寿命を延ばすには、シートの上から砂利を敷くのが良いでしょう。紫外線がシートに当たりにくくなり劣化を防げるほか、衝撃からも守り物理的な破損も防げます。劣化や破損が少なくなるため、交換頻度を減らせるでしょう。

人工芝の寿命を延ばす

人工芝の寿命を延ばすには、人工芝を敷いた上から珪砂を入れるのが効果的です。人工芝は紫外線によって劣化するほか、風雨にさらされることで傷みます。お子さまやペットがいる家庭では、庭で遊ぶことも多く、芝が抜けやすくなってしまいます。珪砂を上から入れることで、裏面のラバーに紫外線が当たりにくくなり、素材の劣化を防げるでしょう。

まとめ

国税庁が定める造園工事の耐用年数は20年ですが、実際には部分的に修復すべき箇所が出てくるでしょう。木材やスチールを使った構造物がある場合、素材が劣化するとリフォームが必要です。メンテナンスを行うことで耐用年数も延ばせるため、造園業者に定期的にメンテナンスを依頼すると良いでしょう。

「株式会社 水伸園」は、愛知県小牧市で造園工事やエクステリア工事を承っております。資格保有者が在籍しており、さまざまなご要望に合わせ責任を持って設計・施工いたします。技術力も高く実績も豊富にございますので、お気軽にご相談ください。